Thought To Real Vol.4 YOGA FOR EVERY BODY 【後編】

【前編からの続き】

■YOGA FOR EVERY BODY特有のスタイル といえる「YOGA x DJ」について、お二人それぞれの視点から見える効果や思う事は？

MAIKO :
私が確実に思うのは、まずヨガをやった事ない人達って、最初のハードルがすごく高く感じると思うんですね。

それが、音楽と一緒に楽しく動きましょうってなると、気楽さが上がって、格段にそのハードルが下がるんですよ。特にフェスやイベントの時に、それをすごく感じますね。

私達は、「ヨガをやったことのない人達にもヨガを広めたい」というのがベースにあるので、それはすごく効果があるなと。

あとは、既にヨガを練習してる人も含めてで言うと、音楽ってすごく自分を頑張らせてくれるんですよ。

このポーズきついわってなってる時に、音楽がかかってくるとまだ頑張れる。
逆に静かな音楽になった時は、そこに浸ってより静かになれるみたいな。

人間の感覚って、すごく音と繋がっていると思っていて、音がその人の流れを一緒に作ってくれるというのは絶対にある。

そういった面で、後ろでミヤちゃんがDJでいるのは、すごい相乗効果を生んでると思いますね。

MIYA :
僕が思うのは、MAIKO先生のリードと音楽が合わさる事で、一つの空間が成立しやすくなるなというのは感じますね。

スタジオでやるヨガは、予めある程度環境が整っていますが、屋外のイベントやフェスだと、周りにいろんな人がいたり、雑音があったりで、意識があちこちに飛びがちな要因がたくさんありますよね。それを音楽が集中させてくれる一つの要素にはなってるかなと思います。

そういう意味では良い効果があると思いますね。

あとはMAIKOさんと同じく、僕もヨガをやった事ない人達への間口として、入り易さは格段に上がるかなと感じています。

DJの人がいるってなると「なんか楽しそう」ってなるのかなと。

■多くの人達にヨガを伝える上で、大事にされていることはありますか？

MAIKO :
様々なヨガの種類やスタイルがある中で、その人に合ったヨガを見つけてくれるのが良いと思っています。

その中で、私達は私達のスタイルとして「こういうヨガもありますよ」というのを発信し、ヨガをもっと気軽に体験してもらう。

ヨガって誰でも出来るんだよという事を知ってもらい、”ヨガは人生を楽しく、より豊かにするもの”という事を、ヨガをやった事の無い方達にも伝えて行きたいと思っています。

例えば、音楽に合わせてクンダリーニヨガをやると、今まで自分がやってきたヨガとは違う体験が出来て、自分自身をもっと感じる事が出来るよって。そういう感覚を大事に届けていきたいですね。

■お二人自身が、生活にヨガを取り入れて変わったことはありますか？

MIYA :
変わったのは、フィジカル的な話でいうと、以前に比べて格段に筋力が上がったっすね。
健康的になった。

メンタル的な部分でいうと、それまで日常的な日課として運動する習慣がなかったんですが、それが習慣化出来たことで、なんか調子悪いなと思ったら、ヨガをすると頭も体もスッキリするというか。

気持ちの切り替えが出来る様になりましたね。

あとは、色々と気を付ける様になりましたね。
例えば食べ過ぎないとか、白湯飲んだりとかね。笑

ヨガを通して自分と向き合う事で、体の調子、気持ちの調子の変化に気付きやすくなったんですよ。

そう考えると、毎日の不規則なライフワークの中、フィジカルとメンタル、両方健康になるのを実感出来ています。
もしかすると、人によってはそれがランニングだったり、トレーニングジムだったりするんだろうけど、色々ある中で僕はそれがヨガだったんですね。

MAIKO :
私はもう20年ぐらいヨガをやっていますが、思い返すと、物事に対して一度止まってリセットする習慣が付いたので、色んな場面でくよくよしなくはなりましたね。

人間って結局、思考で過去や未来の事ばかり考えてるから、きつくなったりするんですね。

ヨガって “Be presents”、 一瞬一瞬がこの今です。過去や未来に意識が行きがちだけど、「大切なのは今ですよ」という哲学があって。
起きた事は終わってるし、先の事考えても何が起きるかわからないからという概念があるので、それを受け入れる事で、すごく生きやすくなったんですよね。

あとはフィジカルで言うと、私、ヨガ始める前はめっちゃ腰痛と肩こりだったんですよ。
高校生から整骨院、整体、スポーツ整体、色んな場所に通っていて。笑

ある時、そこで治してもらって一週間後にまた戻って、また行って、というのを繰り返してる事がおかしいなと思って、だったらそもそもそうならない体を作ろうと思ったのも、ヨガを始めたきっかけの一つなんです。

そう考えると、ヨガのおかげで腰痛と肩こりは完全になくなりましたね。

■今後の展望について聞かせてください。

MIYA :
YOGA FOR EVERY BODYは積み上げなので、コロナ渦で止まっちゃってた事をまた動かしていきたいですね。

イベントやフェスで、徐々にまた地方にも行ける流れになってきたし、2019年には海外も含めてツアー活動をしていきたいと話していたので、またそこを目指していきたいと思っています。

satanamaは、まずは物を作る事がゴールだったのが、今やっと形が出来てきて、色々な物事が進む中、次の課題が見えてきています。

想いと共に、どこでどうやって広く伝えていくかとか、活動を継続していくためにも、これを選んで買ってもらうという事も現実的には大切だし。。。

色々具体的な壁が見えてきたので、ここを超えたらまた違う世界が見えるのかなぁと。

MAIKO :
私は、satanamaもYOGA FOR EVERY BODYも、基本的に新しい事や、誰もやっていない事をやり続けたいと思っているので、このまま進み続けたいですね。

有難いことに、結果、これまでそれに賛同してくれる人達との繋がりが生まれて、そこからまた新しいクリエイティブに広がっているんですよね。

ただお金を稼ぐじゃなくて、「何か軸があって良いもの」を同じ意識を持ってる人達みんなで作っていきたいですね。

■最後にYOGA FOR EVERY BODYが考える”YOGA”とは？

MAIKO :
私はよく、「ヨガ＝幸せの元だ」って表現を使うんです。
それは、みんなに「何でヨガやってますか？」って聞いた時、腰痛を治したいとか、眠りが深くなったとか、人と繋がりやすくなったとか。。。それぞれいろんな理由があるのですが、どれも生活をより良くしてくれるという部分において、何かしらのプラス効果があるんですよね。

気付いてましたか？『YOGA FOR EVERY BODY』ってスペル開くんですよ。
”EVERYBODY”だと”みんな”だけど、 ”EVERY  BODY”。”それぞれの”なんですよね。

マットの上で、100人いたら100人とも身体が違うから、自分のヨガをやれば良いし、そもそもヨガって、マットの上でポーズをとるのは導入口で、本来それだけがヨガじゃなくて、その一部がマットの上で体を動かすことなんですね。

サンダル作るのもヨガだし、地球に優しくする事もヨガだし。。。

人間一人一人、概念も違えば、身体も違う。それぞれ自分にとっての”ヨガ” を見つければ良いし、それがマラソンでもサーフィンでもいい。

それを見つけて、人生良くなって行けば良いよねというのを、これからもこの活動を通して伝えていきたいですね。

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【 MAIKO KURATA 】
2001 年に渡加、それをきっかけに日本とカナダを行き来する中でヨガに出会う。
バンクーバー” Semperviva Yoga Studio にて 500H Teacher training を修了、同スタジオにてトレーニングトレーナーとして活動。 2012 年より拠点を日本に移し、インストラクター養成にも多く携わる。
自身の師である Gloria Latham の通訳&Co-teacher としてカナダ、ギリシャ、バリなど国内外のトレーニング、ワークショップに 参加、『Kundaliniawakening yoga』を日本で指導している第一人者。
現在 DJ Satoshi Miya 共に “ヨガと音楽” のコラボクラスを軸にヨガイベント、音楽フェスなどにも多数参加。
プロジェクト “YOGA FOR EVERY BODY” を通じて『誰もが楽しめる YOGA、自分らしく生きていく事の素晴らしさ』をシェアしている。

・Semperviva Yoga College 500H Teacher Training 修了
・Gloria Latham 200H Kundalini Teacher Training 修了
・Seane Corn Vinyasa Teacher Training 修了
・Max Strom Intensive Teacher Training 修了
・Bernie Clark Yin yoga Teacher Training 修了

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【 SATOSHI MIYA 】
ダンサー、DJ、ヨギ、モデル、代官山の BRIGHTON Studio のオーナーなど様々な顔を持つマルチプレーヤー。
DANCER としては、ロンドン発祥の BE BOP style を伝統を重んじ、新しさを融合させたスタイルを提案 するダンスユニット BROKEN SPORT のメンバーとして国内外多くのアーティストとの コラボレーションを重ねる。
2014 年 ダンサーとして異例の DVD 映像作品『5 SPORT CLOUD ” B” 』を発表。全国発売を遂とげる。
DJ としては全国 CLUB イベントを中心に様々な場面に登場。
Semperviva yoga との出会い から培った音楽知識を基に様々な Yoga class の Live DJ や選曲 を国内、海外で担当。 
韓国 Korea YOGA MARATHON 2016 , 日本武道館 YOGA JAPAN 2017 ではオフィシャル DJ に起用される。
また「何気ない日常をより豊かで、快適にそしてドキドキやワクワクを」を 掲げ「生活を豊かにする多目的スペース」 BRIGHTON Studio DAIKANYAMA オーナーとして空間を提供する傍ら、自身のスタジオをベースに様々なイベント企画運営を手がけ発信を続けている。

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by YOSHIWO NISHIMURA

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